
二階氏の経歴年表を見ると、面白い傾向に気づきます。10年運とも言われる「大運」の影響を大きく受けていることがわかります。1993年からの10年は、自民党を離党して、新生党、自由党、保守党と転々と立場を変えます。これは氏の命式月柱「寅」と大運「申」の組み合わせが「勢いをたのむ刑(猪突猛進して失敗)」として働いているとみてよいでしょう。
次に、自民党に復党した2003年からの10年間は、大運に「未」が巡ってきて氏の命式の年柱「卯」との間で「半合」が成立します。これは木の気、つまり自己の意欲を強め発展につながっていると見られます。さらに2013年からの10年間は、大運に「午」が巡ってきていました。午は寅月生まれの二階氏にとって寅午半合となり、火の気を強めてさらなる吉運をもたらし、党総務会長から党幹事長のポストまで手にし「安倍内閣に二階党幹事長あり」の関係を確立しました。これらからみても、二階氏は安倍前総理と同様、強運に恵まれた政治家だと言えます。
二階氏の現在の大運「午」が終わるのは2023年になりますが、いつまで党幹事長を続けられることになるのか。首相交代により、安倍氏の吸引力を失ったことで、過去の問題が再浮上し責任追及されることも考えられます。現在81歳の高齢で、自民党幹事長の在職最長記録を更新中です。次の選挙を花道に引退、などとお考えになっているのではないでしょうか。菅内閣の運命とともに注目していきたいと思います。(了)
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