<有情・無情> 十干(甲から癸まで)は、五行(木火土金水)に陰陽(と・え)を付けたものであることはすでに解説していますが、陰陽とはどういうものか。太陽が陽なら、月が陰、明が陽なら暗が陰、天が陽なら地が陰、男が陽なら女は陰というように、すべての事象を相対的に陽と陰に分けることができます。これを「陰陽説」と呼び、東洋の占術を学ぶ上で最も重要、かつ基本的な考え方です。陽と陰の関係は、電気あるいは磁石の「+」と「ー」の2極の関係でみると、理解しやすいです。
上の図のように「+」と「+」、「-」と「-」はお互いに反発します。これを「無情(むじょう)」の関係といいます。これに対し「+」と「-」はお互いに引き合います。これを「有情(うじょう)」の関係といいます。五行の「相生・相剋」と陰陽の「有情・無情」の関係を正しく理解することが、四柱推命を学ぶ上で最も大切です。(つづく)
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