自民党の総裁選が17日に公示され、立候補した4氏のニュースがほぼ毎日報道されております。どのような結果になるか、混戦模様のようで有名な政治評論家でも「今回は予想が難しい」と悩んでいるようです。そこで、少しでもみなさんの参考になるように、4氏がどんなの人物像で、それぞれどんな運命をもっているのかを四柱推命で鑑定してみました。4氏とも残念ながら生まれた時刻が不明です。
1.岸田文雄氏 昭和32年7月29日生まれ
生まれた時刻が不明ですが、年月日だけでみても五行(木火土金水)が全部揃っていて、素晴らしい命式です。変通星をみるとすべて吉星で、中でも「正財」「正官」「印綬」の3吉星が揃うと「財官印三宝(さんぽう)」と言い、誠実で人から信頼を勝ち得て、富と栄誉を手にして実業家としても必ず成功する相です。会社なら、社長、会長といったトップの位置に就くことでしょう。一方で、丁壬と甲己の干合により、折角の吉分が薄れてしまっているのも事実です。恵まれた運を持ちながら昨年の総裁選で菅氏に敗れたのは、菅氏の運勢が勝ったとみるべきでしょうか。大運(10年運)は2014年から「辛丑」が巡ってきており、さらに今年の年運も「辛丑」。酉丑の半合が重なり印星を強めます。首相になるには、今年が最後のチャンスでしょう。
2.高市早苗氏 昭和36年3月7日生まれ
高市氏も岸田氏と同様、なかなか良い命式です。変通星をみても吉星が多く、2つの食神は「仮傷官」といい、財運の強さとスピーチの巧さは政治家向きと言えるでしょう。卯と亥の組み合わせは亥卯半合といい、木の気を強め吉に働いています。ここで暦に「未」が巡ってくると亥卯未の三合で最高の運勢となりますが、残念ながら高市氏の場合は、2000年から2010年の10年間で過ぎてしまいました。しかし昨年2020年から大運に丁酉が巡ってきているのはラッキーです。総裁候補に急浮上してきたのは、このためでしょう。年柱の丑とで酉丑の半合となり、いずれも吉の働きをしています。気になるは、五行のうち火(丙丁)がないことが予想される点です。高市氏の場合は印星(偏印・印綬)がこれに当たります。総務相時代の電波停止発言や靖国参拝を明言するなど、「他人の助言に耳を貸さない」傾向があるのは、このためかもしれません。。
3.河野太郎氏 昭和38年1月10日生まれ
河野氏は変通星の比肩が4つもあり、自星太過といい、かなり自己中心的な性格で孤立しやすい一面があります。また、月柱と日柱の吉凶星に「羊刃」という星を持っています。月柱にこの星があると「羊刃格」といい、自己を強め進取の気性に富み、リーダーシップを発揮します。このとき、命式や大運に変通星の「偏官」があると、大発展すると言われていますが、河野氏は今年2021年の6月頃から大運(10年運)にこの「偏官」が巡ってきています。河野氏にとっては待望の星がこのタイミングで出現したことになります。さらに、大運の十二運の「墓」は、日柱および月柱の「冠帯」とは冲の関係になります。一部流派の考え方として、四柱推命ではこの組み合わせを「墓庫を開く」といい、金運財運が一気に向上するとされています。河野家の先祖が応援しているのかもしれません。
4.野田聖子氏 昭和35年9月3日生まれ
野田氏は性格を表す月柱蔵干(月支元命といいます)が偏官で、年干にも偏官があり偏官格と言います。偏官格の女性は姉御肌で、日柱には傷官があるので、弁舌さわやか、政治家に向いています。河野氏とは反対で、羊刃が巡ってきたときが開運のときですが、大運では2009年~2019年になります。また、その前の1999年~2009年は大運に「辰」が巡り「申子辰三合」となることを考えると、高市氏と同様、運勢のピークは過ぎており、これからは総裁選をきっかけに、首相でなく重要閣僚ポストを目指す方が賢明かもしれません。とは言っても、2019年からは大運に寅が巡ってきており、日柱の午と寅午の半合といった組み合わせは、吉運が強くなっていることを表します。
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新聞やテレビの報道では、第1回目の投票では、党員票で河野氏が多数獲得するものの議員票を入れると、過半数に届かず、2位の岸田氏との間で決選投票が行われる確率が高いとの予想です。また、第2回目の決選投票では、岸田氏が議員票で優位なため当選するだろうとの予想が多いようですが、果たしてどんな結果となるのでしょうか。高市氏にもチャンスの目があるでしょう。四柱推命でみると「財官印三宝の岸田氏」対「偏官+羊刃、墓庫を開く河野氏」という(占いマニアにとっても)非常に興味深い図式の総裁選になりました。楽しみです。(了)
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