易占は「山地剥六五」 菅内閣発足後の世論調査で、内閣支持率が65%(朝日新聞)、74%(読売新聞)というように驚くほど高い数字が出ています。政権発足時の「ご祝儀相場」にしても、いつまでもこの支持率を維持することは難しいでしょう。菅政権の行方はどうなるのか、果たしてどのくらい続くのかを、易を立ててみました。その結果、出た卦は「山地剥の六五」でした。剥は文字通り剥離、剥がされるという意味です。易を少しでも勉強された方ならおわかりでしょうが、十二消長卦ともいい、陰が勢力をどんどん増して陽が転げ落ちる姿を示している卦です。
では、陰が力を増すということは、どういうことでしょうか。安倍内閣を継承することでポストを手に入れた訳ですが、皮肉にも安倍内閣の負の遺産も引き継ぎました。「森友・加計・さくら」の問題が終息どころか再燃し、河井夫妻の贈賄容疑も有罪となり党の責任にまで発展する可能性が考えられます。また、コロナ禍対策において「GoToキャンペーン」などが裏目に出ることも予想されます。スタート時に高かった内閣支持率も、どんどん落ちていくのではないでしょうか。第五爻(こう)は「魚を貫く。宮人の寵をもってす。よろしからざるなし」という爻辞です。これは上司(宮人)の力を借りて不正を一掃することが唯一の打開策であるということです。菅氏が安倍時代に発生した数々の不正を、権力者もしくは有識者の力を借りて一度に解決することができるでしょうか。縦割り行政を改革し、携帯電話料金の値下げなど、期待したいところ大ですが、2022年春以降、菅氏の運勢が急降下しますので、その前に政策を実現させてほしいものです。(了)
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